ワクチン

帯状疱疹ワクチンについて(予防接種の対象年齢は50歳以上です)

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは、左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。強い痛みを伴うことが多く、症状は3~4週続きます。50歳以上で帯状疱疹になった約2割の方には、皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる痛みが残ることがあります。
帯状疱疹は50歳代から発症率が高くなり、80歳までの約3人に1人がかかると言われています。
この帯状疱疹は、多くの人が子供の時にかかる水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。水ぼうそうは、治った後もウイルスは生き続けて体内に潜伏します。加齢などによる免疫力の低下がおもな原因ですが、疲労やストレスなどがきっかけとなって再び活動を起こし、今度は水ぼうそうではなく、帯状疱疹を引き起こします。

帯状疱疹のワクチンは2種類あります

帯状疱疹ワクチンは、現在2種類あります。効果や、摂取回数、費用などに違いがあります。
不活化ワクチンは免疫機能に異常のある疾患を有する方、および免疫抑制剤(シクロスポリンやメトトレキサートなど)を飲まれている方も接種できます。
ワクチンは帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります。

ワクチンの禁忌

水痘ワクチンによる強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方。妊娠している方。

その他

帯状疱疹は約6.4%に再発が認められると言われているので、すでに帯状疱疹にかかったことがある方の再発予防としても有効です。ワクチン接種後2か月間は妊娠を避けてください。


弱毒生水痘ワクチン

(ビケン)

サブユニットワクチン

(シングリックス)

接種回数1回2回
有効性
  • 50%
  • 5年を過ぎると有効性が低下する
  • 90%
  • 9年効果が持続する
メリット
  • 1回で済む
  • 料金が不活化ワクチンに比べて安い
  • 予防効果が高く有効性の期間が長い
  • 免疫低下の方にも接種できる
デメリット
  • 有効性の期間が短い
  • 免疫低下の方に接種できない
  • 生ワクチンに比べて注射部位反応がある
  • 2回接種が必要
  • 料金が生ワクチンに比べて高い
費用8,000円

1回 21,000円

(2回 42,000円)