ニキビのできる原因は皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌が増殖して炎症を引き起こす病気です。
毛穴に溜まった皮脂を栄養源として、ニキビのもとになる細菌が増殖し、症状が悪化していきます。
小児期から青年期にかけて見られることが多いのですが、なかには大人になってから悪化するケースもあります。
その場合、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、紫外線、ストレス、生活環境の変化などが複雑に絡み合っており、なかなか治りにくいのが特徴です。
ニキビの治療は基本的に保険診療で行うことが出来ます。症例によっても異なりますが、まずは余分な脂肪や汚れ、細菌を除くため、定期的に洗顔します。
日常生活を過ごす際には、睡眠をしっかりととり、バランスの良い食事を心がけ、ストレスはためず、便秘なども予防します。
薬物療法は皮脂を取り除く外用薬、細菌を減らすための抗菌薬、さらにはビタミン薬や漢方も必要に応じて処方します。
ニキビに直接塗る薬としては、毛穴の詰まりを取り除く効果がある「ディフェリンゲル」、「ベピオゲル」、抗菌薬が配合されている「デュアック配合ゲル」、難治性のニキビに用いられる「エピデュオゲル」などがあります。
ほとんどどのニキビは、保険が適用される薬や治療法によって改善させることが出来ます。
しかし、一部の方は保険診療では十分な効果が得られないことがあります。
例えば、若い男性に多い重症型ニキビ、アンドロゲンというホルモンが影響する成人女性のニキビなどは難治性と言われています。
このような方や毛穴、ニキビ跡が気になる方では、自費治療のケミカルピーリング(自費)などをお勧めすることもあります。
当院ではケミカルピーリング後にトレチノイン酸クリーム、高濃度ビタミンC誘導体美容液を購入して頂き自宅での肌のメンテナンスに使用して頂いています。
ケミカルピーリングとは、皮膚に化学薬品を塗り、皮膚を剥がすことによって起こりうる現象や効果を利用して行う治療のことです。
当院では、サリチル酸マクロゴール液を用いています。
浅い深さのピーリングにより毛穴を閉塞させている角質や面皰は排出され、つまった毛穴が開通されるので、ニキビは改善し、ニキビのできにくい皮膚の状態になります。
また膿をもった炎症性ニキビの場合にも、浅いケミカルピーリングにより排膿が促され治癒が促進されます。
個人差がありますが、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
また、頻度は低いですが施術中、施術後に痛み、発赤、かゆみなどを生じる可能性があります。
ピーリングは1回でも肌の触り心地がなめらかになり化粧のりがよくなります。
くすみも取れて肌色も明るくなります。
肌のターンオーバーが整うまで繰り返し治療することで効果がでてくるため、1か月に1回の治療を3回~6回施術することをお勧めします。
肌診断機を用いたカウンセリングも料金に含まれます。