しみ

シミは一般的に、肌内部で過剰に生成されたメラニン色素の沈着によっておこるものをさします。加齢と共に皮膚再生のサイクル、ターンオーバーが鈍ってくると、古い角質と同様、沈着した色素が肌に蓄積されてシミが色濃く浮き出てくるようになるのです。一方、そばかすは多くが遺伝性。年齢を重ねるごとに薄くはなりますが、お手入れ次第では目立つようになることも。また近頃取り沙汰されている肝斑(かんぱん)もシミの一種。30~40代の女性に多く、紫外線だけでなくホルモンバランスが関係するといわれています。

 

シミの原因

紫外線

メラノサイトが刺激されて、シミの原因であるメラニンが増加。
年齢を重ねると肌の新陳代謝が滞るため、メラニンが排出されずに留まりシミとしてあらわれる。

ストレス

仕事のイライラや複雑な人間関係による情緒の不安定など。
精神的なストレスを受けると脳下垂体からメラニン細胞を刺激する物質が分泌されシミになる。

生活習慣

コーヒーなどに含まれるカフェインなど刺激の強い食品を過度に摂取したり、睡眠が不規則だったり。免疫力の低下がメラニン増加につながることもあります。

ホルモンバランス

ストレスや体調不良によりホルモンバランスが崩れると、黄体ホルモンがメラノサイトを刺激。肝斑(かんぱん)の原因に。

 

シミ・そばかす・ニキビ跡・肝斑の治療

IPL

熱エネルギーに変化させた光がメラニン色素に吸収され、周りの組織を傷つけることなくメラニン色素のみに集中ダメージ。3~7日間ほどでかさぶたのようにポロリと剥がれ落ちて、シミを除去します。またコラーゲンが増生され、キメや質感もアップして若々しい肌に。

肝斑が目立つ方は、IPLよりもケミカルピーリングやエレクトロポレーションをお勧めしています。

ケミカルピーリング

シミ・そばかす・肝斑・ニキビ跡のお悩みに対応した、ピーリング治療をご用意しています。肌状態や悩みにあわせて患者様にあった施術を提供します。サリチル酸を塗布することで、普段の洗顔では落としきれない表皮に溜まった角質を除去し、皮膚のターンオーバーを整えます。繰り返しおこなうことでメラニンの排出を促し、気になるシミが徐々に改善されます。

エレクトロポレーション・イオン導入

主に肝斑(かんぱん)や炎症後の色素沈着に効果が期待できる治療です。トラネキサム酸はメラニンの生成を抑え、炎症を鎮める作用を併せ持ちます。またビタミンCの美白効果と共に肌荒れ改善を同時に実現し、日焼けした肌にもおすすめです。

外用剤(トレチノイン酸・ハイドロキノン・ビタミンC)

トレチノイン酸はビタミンA誘導体で、お肌の新陳代謝を促進し、シミを薄くさせる効果があります。2種類の濃度から患者様の症状や肌質に合わせて処方しています。ニキビ、老人性色素斑、肝斑、炎症性色素沈着に有効です。

ハイドロキノンはシミに効果的な美白剤。メラニン色素を合成する酵素であるチロシナーゼの働きを弱め、さらにメラニン色素を作る細胞(メラノサイト)の数を少なくする作用があります。